Martin CTM 5-17

【Style17とは】

Style17はMartin黎明期の1850年代から名前のみMartinカタログリストに存在していた当時最も安価でシンプルなモデルでした。当初はトップ材にスプルースを使用していましたが月日と共にコストを抑えることに重点を置かれたStyleとなり上位モデルのStyle18やStyle28と比較すると頻繁に仕様変更がなされ、MartinGuitarの創意工夫が詰め込まれたStyleとも言えます。多くの仕様変更の結果で1922年トップ材をマホガニーにすることでStyle17は0サイズ,00サイズを中心に1960年頃まで非常に高い人気を誇るモデルとなり、コンスタントに生産が行われます。ダブテイルネックジョイントにネック・ボディ全体の艶ありグロスフィニッシュ、スタンダードXブレーシング、ロングサドルにストレートブリッジ。当時は指板、ブリッジも当たり前にブラジリアンローズウッドが使用されていて今この仕様を考えると間違ってもコストパフォーマンスモデルとは言えない贅沢な造りになっています。1940年にStyle17の塗装をセミグロス(サテンフィニッシュ)、指板ドットをよりシンプルに、ペグもよりシンプルなものにし、Style名をStyle15としたシリーズが登場するとその地位をStyle15に明け渡し、Style17としての生産は終了。その後復刻として本数限定で極わずかに生産がされるのみとなりました。近年ではBlackSmokeやWhiskySunsetと言った今までになかったカラーリングを採用することで創意工夫のテーマを持ってStyle17はラインナップに復活しています。Martin黎明期を支えたコストパフォーマンスモデルのStyle17ですが最も人気が高い1930年代から1950年代の仕様は現在でも非常に魅力的な仕様となっており他には無いサウンドも持ち合わせています。

CTM 5-17

【CTM 5-17】
1912年のプロトタイプ1本の生産を始めとしてオリジナル5-17は最大でも1937年の年間生産68本、1912年から1943年までで通産232本しか製造されていない5-17。コンパクトで軽快な鳴りを持つ魅力的なモデルをカスタムオーダー致しました!

今回オーダーしたCTM 5-17は凡そ1930~1943年頃の仕様のを意識したオーダーになっています。Size5の中でも珍しいクラシカルなスロッテッドヘッド、ナローネック、ボディ全体の艶ありグロスフィニッシュ、ストレートブリッジにロングサドル、シトカスプルースのスタンダードXブレーシングにGenuinMahoganyのトップ・サイド・バック。さらに指板、ブリッジはポストハカランダと言われるグアテマラローズウッドを使用。ビンテージの完全再現とまではいきませんが、現在使用できる木材、材質で可能な限り近いイメージでオーダーをしています。なお、ボディの鳴りを考慮して今回のオーダーではピックガードは無し。その影響もあり小ぶりながら良く鳴る素晴らしい個体に仕上がっています。

弦長約545㎝と通常よりも凡そ10㎝程短い弦長ですのでチューニングの安定まで何度かチューニングを要し、ボディサイズも非常に小さいサイズですので小さいが故の演奏面での慣れが必要になりますが、慣れれば非常に弾き易く気軽に抱えることができ、なによりコンパクトなSize5ならではの魅力的なサウンドを楽しむことが出来ます。希少なStyle17オールマホガニーを是非この機会にお手に取って見てください!

【詳細写真】

【仕様】

Body Size:Size5
Top Material:GenuinMahogany
Back Material:GenuinMahogany
Side Material:GenuinMahogany
Neck Shape:Size5ModLowOval
(※かまぼこ型丸ネックシェイプ)
Fingerboard Material:GuatemalanRosewood
Fingerboard Pearl:Abalon Diamond&Squares
Scale Length:約545mm
Fingerboard Width at Nut:約42mm
Nut Material:Bone
Saddle Material:Bone w/Glued in Long Saddle
Bridge Material:GuatemalanRosewood
HeadPlate:GuatemalanRosewood
Tuning Machines:Grover Nickel,H97

Size5専用Martinオリジナルハードケース付属

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