こんにちは。G-CLUB SHIBUYAの矢嶋(やじま)です。
前回の記事は既にご覧いただけたでしょうか?
世界150本限定生産の記念モデルについて熱く語っておりますので、是非ご覧ください!
私がSC関連の記事を執筆させていただくのも今回で何と4回目。
ありがたい事にご来店いただいた方々に「あの記事読んだよ!」とお声がけいただくことも増えてきました。皆様いつもありがとうございます。
さて、今回は数々のSCユーザーの皆様はもちろん、私矢嶋も熱望していたUSA製SCがついに発表されました!いやあ・・・ようやく登場しましたね・・・。
大発明のXブレーシングに次ぐ、フラットトップの革命とも言えるSCがついにStandardシリーズの仲間入りです。
ついに、国内初入荷個体がG-CLUB SHIBUYAに到着したので、徹底的に解剖していきます!
今回も分解していきますよ・・・!
それでは、ご覧ください。
Style18&Style28徹底解剖!
それでは、まずスペックから見ていきましょう。
こちらはStyle18とStyle28。StandardシリーズならではのエイジングトナーがついにSCでも採用されました・・・。SC特有のボディシェイプと相まって、何だかより一層可愛らしいルックスになりましたね。
それでは早速、実機画像を見てみましょう。
トップ材には単板のスプルースを使用。ここ最近のStandardシリーズではシトカ・スプルースとルッツ・スプルースが併用して使用されていることは皆様ご存じだと思いますが、SCでも同様のようです。
そして、サイド&バックには単板マホガニー、もしくは単板ローズウッドを使用。今までリミテッドモデルやオールサペリモデルでしかオール単板仕様が採用されませんでしたが、ついにSCも仲間入りを果たしましたね。
SCは元々メキシコファクトリー製モデルの中でエボニー指板が唯一採用されているモデルでした。
ストライプドエボニーの生み出す稲妻のような杢目が非常にクールでしたが、USA製となるとグレードも上がる為、エボニー材もより黒々とした物が使用されています。
素晴らしい仕上がりですね・・・。
SC特有のネックシェイプ!~Low Profile Velocity~
SCは「見た目は見慣れないけど、実際に弾いてみるとこの上なく扱いやすい」というご意見をよく頂戴します。
その秘訣として、SCの為だけに生み出されたLow Profile Velocityと名付けられた独特のネックシェイプがポイントになっています。
カッタウェイと大胆に削り取られたヒール部が特徴であり、ハイポジションを多用する方はもちろん、エレキギターを弾く方でもフレットを縦横無尽に駆けることができます。
また、メキシコファクトリー製のSCではネックカラーは特に採用されていませんでしたが、USA製のスペックシートを見ると、ネックカラーにDark Mahoganyと記載があります。
※Style18にはサイド&バックのマホガニーに同様のカラーリングが採用されます。
そして、何とナット&サドル材が牛骨にグレードアップされています。
これまではコーリアンというアクリル製の樹脂を原料とした人工の大理石が使用されていましたが、USA製ともあってここも変更されていますね。
取り外し可能なネック ~SureAlign system~
記念すべき国内初入荷個体ですが、徹底解剖という名目の元、早速分解しちゃいました。
では、いつものようにネックジョイントから見ていきましょう。
ちょうどロゼッタの真上に黒い板状のパーツが見えると思います。
これがSC特有の取り換え可能なシムです。
個体の状態(ボディの膨らみ、沈み込みなど)に合わせて、シムを交換することでネック角を調整することが可能になっています。
ジョイントにもしっかりとSC-28Eと記載されています。
そういえば、SCのボディサイドに搭載されているストラップピンについて触れたことなかったなあ・・・と思い、分解ついでに良い機会なのでご紹介します。
ボディの中を撮影してみました。
ストラップピン搭載があまりにも自然な設計なので、気にならなかった方もいると思います。
私も最初はそうでした。
実際に見てみると、金属製のプレートと六角ナットで止められていますね。
ご存じの方も多いと思いますが、2年程前にリミテッドモデルとして発表されたCS-SC-2022のシムは金属製だったので、今回のUSA製はどうなるんだろうと考えていたのですが、メキシコ製と互換性のあるシムが採用されていました。
これであれば、別売りのSCツールキットも余すことなく使えますね!
リペアツールキットには写真のシムだけではなく、調整するのに必要な専用トラスロッドレンチなども入っており、SCシェイプを弾き倒すには欠かせない内容になっています。
必ず用意しなければならない、とまではいきませんが、あったら困らない便利グッズです。
※ネックの着脱、シム交換等は専門のリペアマンまでご依頼ください。
L.R.Baggs Anthem標準搭載!
何と今回よりL.R.Baggs Anthemが標準搭載されています。
プロ・アマ問わずに様々なシーンで愛され続けている王道機種の1つですね。
低音域をピエゾピックアップ、中~高音域をトゥルーマイクが集音してそれぞれのサウンドをブレンドして出力することができる優れものがUSA製には最初からついています!
メキシコファクトリー製のSCにはFishmanのピエゾピックアップが標準搭載されていましたが、USA製ともなると電装系も大幅にグレードアップされていますね。
ライブハウスでSCを使う光景が当たり前になるのもそう遠くないのかもしれませんね・・・。
是非ともそうなってほしいものです・・・。
メキシコ製と何が変わったの?
グレードアップされた点をまとめるとこんな感じです。
・ラッカー塗装
・オール単板のエイジングトナー
・ネックカラーがDark Mahoganyに変更
・牛骨ナット&サドル
・L.R.Baggs Anthem搭載
今現在製造されているStandardシリーズのエレアコ仕様はOM-28Eしか存在していませんでしたが、ようやく今回仲間入りを果たしてくれました。
以前の記事の中で少しだけ触れたリミテッドモデル、CS SC 2022が出た時からそのうち本当に発表されるんじゃないか・・・?と考えていたのですが、本当に発表されて感無量です。
NAMM Showで撮影してきました!!!
弊社担当がNAMM Showにて実機を撮影した映像です。
検品(試奏)をした感想
スタッフも気になりすぎて検品という名の試奏でしばらく弾いてみたのですが、
期待通りの良音を聴かせてくれました。
SC特有の艶やかさはもちろん、程良い低音感と煌びやかさ。あえて一言でまとめると色気のある音だなあ・・・と印象を受けました。
優れた生音はもちろんですが、何より高性能なピックアップが標準搭載されているので、本当の意味でオールラウンダーにお使いいただけると思います。
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まとめ
いかがだったでしょうか?
ついにStandardシリーズにも新しいボディシェイプが加わりましたね。
こういう節目になるようなモデルの誕生を目にすることができるのは、何だか感慨深いです。
クロサワ楽器店としても記念すべきモデルを盛り上げよう!ということでキャンペーンも実施中!
是非、SCのヘビーユーザーの皆様からのお問い合わせをお待ちしております。
それではまた次回!