10万円以下のモデルから数千万円まで、そして入門者から伝説のアーティストのギターまで幅広いラインナップを生産しているMartinギター。
今回は100万円以上で現在ラインナップされているモデルを紹介します。
憧れのモデルから究極のモデル…
Martinの懐の深さを感じることができると思います。

Standard Series

Martinが世に送り出したアコースティックギター。
多くの画期的な発明、そして長い歴史によりアコースティックギターの「標準」と呼ぶギターになっています。
多くのミュージシャンに愛され、数多くの名曲を作り出してきたアコースティックギター、音楽の歴史にずっと寄り添ってきたアコースティックギターです。
スタンダードシリーズはそういった名声を不動のものにしたモデルを中心に構成されています。
D-42

美しく透き通った繊細な倍音感が特徴。
ドレッドノートサイズならではのパワフルなサウンドも併せ持ち様々なシーンで使用出来るモデルです。
ルックス面は、このモデルの代名詞とも言える雪の結晶を模した”スノーフレイクインレイ”が施されており、上品かつ落ち着いた華やかさがあり、スタイル45の豪華絢爛なヘキサゴンインレイとは違った高級感を演出しています。
OM-42

ロングスケールのOMならではの適度なテンションでサスティンがしっかりとあり、
40番台らしい倍音、艶感が素晴らしいリッチなトーン。
フラットピックのストロークでもトリプルオーほど音が暴れすぎず力強い鳴り、
ゆったりとフィンガーでつま弾いてあげれば贅沢な時間を過ごせます。
弾き語りから、ソロギターまで演奏スタイルを選ばないメインの一本として完成度の高いギターです。
ヘッドのMartinバーチカルロゴ、ロゼッタ、ボディTopのアヴァロントリム、キャッツアイ&スノーフレークフィンガーボードインレイ、Style42のポイントでもあるブリッジ両サイドのスノーフレークインレイなど、豪華でありながら気品溢れるルックスです。
000-42

000-42といえば1990年代、エリック・クラプトンのMTVアンプラグドでの使用があまりにも有名ですがその歴史は古く、1918年に000サイズの最上位機種として誕生しました。
製作数は少なく1943年を境に製作は中止されました。
時代が進み前述のMTVアンプラグドでエリック・クラプトンが使用したことで再び脚光を浴び
2004年に生産を再開しています。
何度かのマイナーチェンジを経て、現行の000-42はクラシックなスノーフレークス・フィンガーボード・インレイ、エイジングトナー、スキャロップドブレーシング、オープンバックチューナー、ハイパフォーマンステーパーネック等、ルックス、サウンド、演奏面においてもより洗練されたモデルに仕上がっています。
Martinのラインナップの中でも最も上品で繊細な女性的なサウンド、40番台ならではの倍音の豊さと柔らかく奥行きのある音の余韻、且つ上質な単音の艶やかさも併せもち高級感たっぷり。
ゆったりとしたフィンガースタイルでは鈴鳴りと称される心地よい倍音感が味わえ、クラプトンのようなリッチなトーンのブルースも良い感じです。
D-45

1933年にカントリーミュージシャン、ジーン・オートリーのオーダーによって誕生したD-45。
1968年に復刻されてから現在に至るまで、マーティンギターの最高峰モデルとして世界中のギターファンを魅了し続けています。
厳しい基準をクリアした最高品質の木材のみを使用して製作される為、生産本数も非常に少なく、
サウンドだけでなく各部を彩るアバロンインレイの美しい輝きが歴代の名手を魅了してきたマーティンが誇るフラッグシップモデルです。
ボディトップにはプレミアムグレードと呼ばれる最高品質のスプルース、サイド&バックにはインディアンローズウッドを使用。
ボディカラーは経年変化による色焼けを再現したエイジングトナーフィニッシュを採用しており、
ボディを縁取るアンティークホワイトのバインディングや、鼈甲柄のピックガードと相まって
貫禄のある雰囲気を醸し出しています。
力強さと華やかさを兼ね備えたD-45は、いつかは手にしてみたいと思う永遠の憧れのモデルです。
Modern Deluxe Series

Martinのモダンデラックス(Modern Deluxe)シリーズは、伝統的なクラフトマンシップと最新技術を融合させた革新的なラインナップです。
ヴィンテージスタイルの美しさを保ちつつ、カーボンファイバー補強のネックやチタン製トラスロッド、軽量で響きの良い「VTS(ヴィンテージ・トーン・システム)」トップなど、最先端の技術を取り入れることで、より豊かなサウンドと演奏性を実現しています。
クラシックなMartinサウンドを求めながら、現代のプレイヤーに適したスペックを望む方に最適なシリーズです。
D-42 Modern Deluxe

D-42のモダンデラックスバージョン。
2022年のウィンターナムで発表された比較的新しいモデルです。
D-42の美しいルックス。
スノーフレイクインレイ、アバロンのインレイとメープルバインディングの組み合わせが現代的でもありこのモデルの魅力の1つです。
透き通るような倍音の豊かさとモダンデラックスならではのサスティン、音抜けの良さが味わえます。
000-42 Modern Deluxe

000-42のモダンデラックスバージョン。
2022年のウィンターナムで発表された比較的新しいモデルです。
エリック・クラプトンのMTVアンプラグドでの使用が有名な000-42。
1939年製の個体でオーセンティックシリーズで復刻されたりと憧れのモデルの1つでもあります。
モダンデラックスシリーズではオーセンティックシリーズとはまた違ったアプローチで000-42の魅力を引き出しています。
スノーフレークインレイ等、昔ながらのルックスにモダンデラックスシリーズの特徴でもあるメープルバインディングの組み合わせ。
サウンド面でも音抜けの良さ、サスティンの長さを感じることが出来ます。
D-45 Modern Deluxe

D-45のモダンデラックスバージョン。
2022年のウィンターナムで発表された比較的新しいモデルです。
Martinの最高峰D-45に現代の技術が多くに使用されて、サウンド面では豪華な鳴りにモダンデラックスの特徴が加わり、ルックス面ではアバロンとウッドバインディングの組み合わせで豪華さがより際立っているように感じます。
シリーズ最上級のラグジュアリーな仕様となっています。
Authentic Series

OWN A PIECE OF HISTORY.
1920 年代後半から 1942 年のマーティンギター、所謂「プリウォー・マーティン」
ゴールデン・エラ期と呼ばれるその時代は多くのMartinの技術革新があり、今では入手が困難なマテリアルが使用されていてます。
そしてそのギターは長い年月が経ち育った素晴らしい音色を奏でてくれます。
オーセンティック シリーズは、D-45、D-28、D-18などの戦前の歴史的なモデルのルックスとサウンドを忠実に再現ています。
D-18 Authentic 1937

アコースティックギターのボディシェイプの中でも最もオーソドックスな形状と言えるドレッドノートですが、こちらのモデルはボディの輪郭が見直され、現在のモデルよりも僅かにくびれが深く、ややスタイリッシュな当時のドレッドノートの形状がより忠実に再現されています。

フォアードシフテッドのブレイシング、そしてネックシェイプはオーセンティック1937という名前で、ナット幅44.5mmやや肉厚な形状です。
D-18 Authentic 1937 Aged

D-18 Authentic 1937をエイジド加工したモデル。
エイジド加工により細部まで、まるで「何十年もの時が経った」かのような経年変化が再現されております。
しっかりと弾きこまれたかのような「弾きキズ」までも再現されており、非常に味わい深いルックスに仕上がっています。
D-28 Authentic 1937

マーチンミュージアムに所蔵されている「1937年のD-28」の究極再現モデルとなります。
アコースティックギターのボディシェイプの中でも最もオーソドックスな形状と言えるドレッドノートですが、こちらのモデルはボディの輪郭が見直され、現在のモデルよりも僅かにくびれが深く、ややスタイリッシュな当時のドレッドノートの形状がより忠実に再現されています。

その他にも注目すべき仕様の多いオーセンティックシリーズですが、もう1点注目したいのがやはりニカワによる接着。
接着面での振動の減衰がない分、弦を鳴らした瞬間にボディはおろか、ヘッドまで豊かに振動が伝わってきます。
弾き込んだギターではみられるボディの鳴り方が入荷してすぐに味わえるのはニカワの効果でしょう。
ブレイシングはフォアード・シフテッド。
ナット幅は44.5mm。
こちらが1937年の大きな特徴でもあります。
サイド・バックにはグァテマラン・ローズウッドが採用されており、重厚感のある低音や煌びやかな高音を堪能できます。
D-28 Authentic 1937 Aged

D-28 Authentic 1937をエイジド加工したモデル。
エイジド加工により細部まで、まるで「何十年もの時が経った」かのような経年変化が再現されております。
しっかりと弾きこまれたかのような「弾きキズ」までも再現されており、非常に味わい深いルックスに仕上がっています。
Custom Signature Editions

2005年頃からリミテッド・エディションとは別に、より広くマーティンギターに貢献したアーティストたちのモデルを発表し続けています。
D-28 Rich Robinson

ロビンソンのシグネチャーモデルは、彼が父から受け継いだ1954年製D-28にインスパイアされたギターです。
ブラック・クロウズの楽曲の多くをこのギターで作曲した彼のこだわりが詰まっています。
インディアンローズウッドのボディ、エイジドスプルースのトップ、ヴィンテージグロス仕上げに加え、後方シフトのノンスキャロップドブレーシングを採用し、バランスの良いトーンと音量を実現。
ダブテールネックジョイントやエイジドニッケルチューナーなど、1950年代のヴィンテージ仕様を踏襲しつつ、ロビンソンの要望でブリッジの形状を調整し、弾き心地を向上させています。
まとめ
シリーズ | モデル名 | 税込販売価格 |
Standard Series | OM-42 | ¥1,122,000 |
D-42 | ¥1,122,000 | |
000-42 | ¥1,122,000 | |
D-45 | ¥1,694,000 | |
Modern Deluxe Series | D-42 Modern Deluxe | ¥1,342,000 |
000-42 Modern Deluxe | ¥1,342,000 | |
D-45 Modern Deluxe | ¥1,936,000 | |
D-18 Authentic 1937 | ¥1,331,000 | |
D-18 Authentic 1937 AGED | ¥1,496,000 | |
D-28 Authentic 1937 | ¥1,518,000 | |
D-28 Authentic 1937 AGED | ¥1,705,000 | |
Custom Signature Editions | D-28 Rich Robinson | ¥1,254,000 |
店頭ではそれぞれ気になったモデルを試奏出来ます(在庫確認していただけると確実です)。
ご来店・お問い合わせお待ちしています。
Martin価格帯別ラインナップ









