1972年に大阪で創業した世界に誇る日本の電子楽器メーカー「ローランド」。
こちらは、そのローランドが日本を代表するメーカーへと成長する過程を体感した、楽器好きの大人のお客様へ向けた文章となる。
※記事中で紹介しているモデル・画像は執筆時点でのラインナップとなっており、現在では終売になっている製品が含まれている場合もあります。ご了承ください。
まえがき
リズムマシーンをかわきりにシンセサイザー第一号のモデルSH-1000(1973年)の発売以降、数々のシンセサイザーやデジタルピアノ、電子オルガン等の鍵盤楽器を中心に、アンプから電子ドラムまで各年代の音楽シーンに影響を及ぼした数々の革新的なギアを我々に提供してきてくれた。
今ではカルト的な人気も誇るモデルもあり、1980年代初頭に発売された通称「ヤオヤ」TR-808やROLANDの傑作品として広く知られる存在となった JUPITER-8 等、今では高額で取引され、楽器としてだけでなく大切な音楽資産としても、様々な目線で重要なギアも存在する。
普段店舗にてご対応するお客様も「あの時はあんなもんだったけど、今はもっとすごいんでしょ?」なんてことも良く言われる。
結論古き良きものには革新を支えた確かな技術が存在し唯一無二だ。
しかし進化も必要で時に遡り時に前進し模索し新たな形に挑戦する。
結局のところ一時代を築き電子楽器メーカーの代表会社へと成長したには理由がある。
・頂点に居続ける為の確かな技術
一つ傑作が生まれ市場の支持を得た技術はその後に引き継がれさらに革新を生む
・歴史を支えた音楽シーン
ちょうど会社・楽器の成長の時代背景に電子楽器を用いたミュージシャンや音楽シーンが登場。これは相乗効果だったもしれない。
・傑出した独自のスタンダードを。
TRREC方式等今でも引き継がれる方法論。
次から紹介する現代のローランドの製品は、店頭でお客様とお話し、過去のローランド社製品にもリスペクトを持った方々に購入いただいた、所謂「大人のお客様」が選んで購入された ROLAND GEAR だ。
あの、良い思い出のある楽器を知っている方に、今の鍵盤楽器を中心とした少し懐かしさも感じるROLAND GEARをご紹介。
JUPITER-X / JUPITER-XM
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JUPITERという名を冠したシンセサイザーは最高峰と容易に想像できるが、JUPITER-8のデザインと堅牢なボディを継承し、ローランドの最新技術を結集したサウンド・エンジンを搭載。今でも人気の高いヴィンテージ・シンセサイザーのサウンドを、モデリングによって忠実に再現。 JUPITER-Xでは、ヴィンテージ・シンセサイザーのサウンドを複数レイヤーするなど、オリジナルモデルでは実現できなかった未知のサウンド・メイクが可能。
JUNO-X
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ヴィンテージJUNOデザイン、サウンド、操作性を踏襲し、最先端のテクノロジーを加えたJUNO-X。新開発のネイティブ・エンジンJUNO-Xに加え、JUNO-60とJUNO-106をModelとして搭載。さらにXV-5080やRD Pianoなどの汎用性の高いModelも搭載。Roland CloudからJUPITER-8、JD-800、Vocal DesignerなどのModel ExpansionやEXZ Wave Expansionを購入し、サウンド・ライブラリーの増強が可能。様々な時代のシンセサイザー・サウンドを演奏可能に。
SH-4D
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ROLAND伝統のSHの冠を被っており11 種類のオシレーター・モデルと多彩な機能をコンパクトなボディに搭載したデスクトップ・シンセサイザー。JUNO-106やSH-101をオシレータモデルに選択している点も含めて音作り面では簡単な操作も可能に。シーケンサーやリズムパート、機能も搭載しており、音作りから制作まで幅広く使用できるのが魅力。
TR-8S
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歴代ローランド・リズムマシンの遺伝子を受け継いで誕生したTR-8S。リズムパート楽器パートをそなえたシーケンサーでバリエーション豊かに作成可能。ヴィンテージ・リズムマシンTR-808、TR-909、TR-606、TR-707、TR-727、の回路をモデリングしたACB(Analog Circuit Behavior) エンジンを搭載。時代を築き上げたローランドTRシリーズサウンドを 300 以上内蔵。現代のDAW主流の時代でも伝統のトラックメイキングを体験できるモデル。
Boutique シリーズ
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中段 左:JU-06A 中:TR-08 右:SH-01A
下段 左:TB-03 中:SE-02
往年の名機を元にした手軽に楽しめるコンパクトシリーズ。AIRAシリーズで確立したACB(Analog Circuit Behavior)エンジンで再現しており、オリジナルモデルを再現したデザインも目を引く。これは手元に置きたくなる何かがあるだろう。生産完了になっている同シリーズ製品もあるが、継続的にお求めの方が来店され中古品の回転率も高い。単なるガジェットで収まらない楽器として所有欲をくすぐるモデル。
AIRA Compact シリーズ
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下段 左:E-4 右:S-1
Boutiqueシリーズよりもさらにコンパクトにした往年の名機を感じさせるシリーズ。AIRAシリーズの流れが一旦落ち着きを見せた中、新期に登場。コストパフォーマンスにも優れ、過去の楽器に憧れた、興味を抱いていた方も手軽にガジェット的な感覚で扱えるモデル。
GROOVEBOX
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90年代のMC-303からGROOVEBOXのキャッチコピーでリリースし、当時エレクトロニックサウンド制作を体験した世代にとって、低価格でコンパクトなオールインワン製品は重宝した。90年代の中盤、電子音楽がシーンに浸透しつつあった時代に必要な機能を集約させたGROOVEBOXシリーズ。現代のブラッシュアップされたGROOVEBOXも是非楽しんでみて欲しい。
あとがき
いかがだっただろうか。
現代の技術により進化した技術部分への興味や関心はもちろんあるが、継承しているデザインやルックスにどこか安心感をいただいている自分もいる。店頭で思うことは懐かしさ、安心感から所有欲にかられるケースも少なからずあるなとも感じるし、懐かしい話をしてくれた上で、現行品の良い部分に目を向けながら現行製品を購入するお客様の話は、自分でも共感してしまうことが多い。自分も今回現行品を見つめ直す良い機会となった。
このようにまとめはしているが、オリジナルの良さはたしかにあるし、これに反論は無い。一方で、紹介した現代のローランド製品にも心を擽る「何か」は存在していて日々進化を続けている。
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