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m.guitar craft works FINGERBOARD WAX 発売開始1周年記念!
m.guitar craft works 三和氏 スペシャルインタビュー!

2023年9月に発売開始以来ご好評を頂いている FINGERBOARD WAX の誕生からG-CLUB TOKYOでの取扱開始に至るまでの経緯、本ワックスの拘りまでを、開発者である三和氏に詳しくお伺いしました!

──まずは、ご自身で立ち上げられたギター工房のご紹介と、三和さん自身の自己紹介をお願い致します。

この度はこのような特集を組んでいただき誠にありがとうございます! m.guitar craft works の三和と申します。
m.guitar craft works は、2015年から横浜にてフルオーダーギター・ベースの制作・リペアを1人で行っているギター工房です。
外注のリペアや、最近では某メーカー、某ブランドのOEMも行っていたりします。ご近所に住む常連のお客様に、家具の制作を頼まれたりして作ってたりなんかもします(笑)。最近はありがたい事にオーダーやリペアも多く日々作業に励んでいます。

また、サポートギタリストやテックとしての活動等も行っています。ワックス製作を含む制作/リペア業務以外の仕事は、1カ月に行う制作本数、リペア件数を設定した上でスケジュールを組んでいる状況です。

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──ありがとうございます。
それでは次に、FINGERBOARD WAXの開発のきっかけや、どのような経緯で販売開始へ至ったのかを教えてください。

実は FINGERBOARD WAX は元々販売する予定はなかったんです。指板用ワックス自体は、工房での仕事を始める前から自分が使用するために製作は行っていて、製作する度により自分が扱いやすいように配合の調整をしていました。ある日、古くからの楽器仲間とギターメンテナンスの話をしていた時に、海外製の指板用ワックスを渡されたのですが、昔から自家製の指板用ワックスを使用しているという事を伝え、それを彼に渡してみたら予想以上に気に入ってもらえ、そこからは彼の勤め先がクロサワ楽器店様を含む各楽器店様とお取引のある会社だった事もあり、販売開始まで全て手配していただきました。
前述の通り元々販売する予定は無かったので、万が一出荷数が予想以上に増えてしまうと日々の業務のスケジュール調整も考えなければならなかったので、取扱店舗様については先ずは私と彼が長年利用させていただいている店舗様のみに販路を限定して販売開始させていただきました。販売開始時はG-CLUB TOKYO様を含む、計4店舗様のみでしたが、現在は黒澤楽器お茶の水駅前店様を加えた、計5店舗様でお取扱いいただいてます。私の工房でもリペア完了後のお預り品等に使用しており、お客様にはご好評いただいております。その際、ワックスの直接購入をご希望されるお客様もいらっしゃいますが、お取り扱い頂いている店舗様でのご購入をご案内させていただいています。

──販売開始前、お声かけ頂いた際に試作品を頂いたのですが、馴染みが良く他社の蜜蝋ワックスとの違いをはっきりと感じました。
こちらの製品は他社の蜜蝋ワックスとどの様な違いがあるのでしょうか?

FINGERBOARD WAXは通常の蜜蝋ワックスに比べ、木部への浸透度、粘度が異なります。また、通常の蜜蝋ワックスの場合、新たに塗り直す際に前回塗った古いワックスの除去作業(丁寧なクリーニング)が必要になるのですが、FINGERBOARD WAX は指板のクリーニング作業も行いやすいように蜜蝋を配分してあるのでメンテナンスがスムーズです。

──蜜蝋だけではなく、様々な成分を配合されていると伺いました。
このFINGERBOARD WAX の開発にあたり、一番苦労されたのはどんな点でしょうか?

FINGERBOARD WAX の開発で一番苦労した点は保湿とネバつかない手触りの両立でした。どうしても浸透性が良く残留時間が長いものとなるとネバつきが気になってしまうものが多く、使用するオイルの選定や配合に苦労した記憶があります。手触りに関しては、人それぞれ好みがあるかもしれませんが、個人的には演奏時の邪魔にならず機能的にも満足行く仕上がりになっていると思います。

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──改めて取り扱い方法についてご説明頂けますか。

基本的にローズウッドやエボニー等、定期的にオイルメンテナンスが必要な指板のギター・ベースに使用します。
1.ギター・ベースの弦を外した状態にしたら、指板をクリーニングしてください。
2.ワックスをクロス又は指で少量取り、指板にまんべんなく薄く擦り込むように塗ってください※。
3.1分程経ったらクロスで軽めに拭き取ってください。

※フレットとフレットの間をチョンチョンとタッチしていく感じで、ワックスを指板に細かく別けて付着させてから塗ると作業がしやすいです。

──ありがとうございます!
今後の新製品などの展開など、もし現段階で決まっていることがあれば教えてください。

少ない容量の物も販売してほしいという声が多かったので、ハーフサイズの物を現在考えています。また、香り付きのワックスを半年ほど前から企画中です。もう少しで発表出来るかと思います。

──本日はお越しいただきありがとうございました!
最後にG-CLUB TOKYO をご利用のお客様へメッセージをお願い致します!

Fingerboard Wax はありがたいことに現在一般のお客様からミュージシャンの方々、リペアマンやクラフトまで幅広い層にご愛用頂いております。 まだご使用したことのない方々にもぜひこの機会にお手に触れて頂き、気に入って頂ければご愛用頂けると嬉しいです!
m.guitar craft works として、皆様の音楽ライフを様々な点からサポートさせて頂けるよう精進してまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

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