1960年、「富士弦楽器製造株式会社」として設立されました。 当初はクラシックギターを生産。翌年からはエレキギターの製造を開始した老舗工場です。 名前の富士とは、日本一の山「富士山」から来ており、 日本一を目指すという志から名付けられていますが、 実際に1983年には月産14,000本を記録し、 当時の日本記録どころか世界記録となりました。
フジゲンと言えば、様々なブランドのOEM生産をしていた事で有名です。
緻密な木工技術を持って高いコピー精度でエレキギターを大量生産し
当時とても高価だった海外ブランドのギターを手に入れられないギターキッズ達はこぞって飛びつきました。
これはエレキギターの普及に一役を買ったと言えます。
フジゲンが製造したギターの人気は現在でも衰えず、
モデルによっては当時の新品価格よりも高く売買されている程です。
OEMで培われた技術はオリジナルブランド「FGN」としてラインナップし、国内外で高い人気を誇っています。
フジゲンは伝統のみならず、以下のような革新的な技術を取り入れております。
単音と和音共に正確なピッチを実現
通常ではフレットは真っ直ぐに打たれていますが、フジゲンではフレットが円弧を描くC.F.S.を採用し特許を取得しています。 ギターの弦はナットからブリッジに向かってハの字に広がっていますので、直線でフレットを打つと、3、4弦と1、6弦ではフレットと弦の交差する角度が変わり直角になりません。 そこでフレットに緩いアーチを描かせ、全ての弦でフレットと弦の交差する角度を直角にする事に成功をしました。 これにより、他メーカーよりも単音と和音共に正確なピッチで音抜けの良いサウンドが得られます。 更にサスティーンも向上し、心強い恩恵を与えてくれます。
・スケール値 = 中央の実線
・スケール値 < 3、4弦 < 2、5弦 < 1、6弦
・スペックのスケール値とは異なる3つのスケールが存在
・3、4弦の間にある中央の実線がスペック上のスケール値
(0~12フレットの距離)
・フレットは同心円上にセッティング(ナットも同様)
・全ての弦がフレットと直角に交わる
・どの弦もナットからの距離が同じ長さになる
・全ての弦がスペック上のスケール値になる
プレイヤーをストレスから開放する高精度な円錐形加工
指板表面の丸みを、ローポジションではやや丸みを持たせ、 ハイポジションに向かうにつれて平らになるよう高精度の加工を施しております。 この加工により、ローポジションでは握り込みやすく、 ハイポジションでは軽いタッチでの押弦とチョーキング時の音切れ防止に効果を発揮。 コードワークとソロワークの両方でスムーズな演奏をサポートします。
よりプレイヤビリティの高いセッティングのために
これはEOSやSTタイプに採用されている技術ですが、
通常より1mm深い位置にネックをセットしています。
全体の弦高が下がる事でギター本体と弦の距離が近くなり、
緩いテンション感とプレイヤビリティの向上に繋がっています。
※弦高のことではありません
※NST、EFL、EOS、Virtuosoシリーズに採用
弦楽器のセッティングにおいて、
ヘッド部分での弦の角度、ネックの仕込み角度、
ブリッジの高さは非常に重要なポイントです。
FUJIGENは、これまでの経験で培われたギター造りのノウハウをもとに、
独自のネックセット方法を開発しました。
一般的なSTタイプ・デタッチャブルギターのセットアップ
ローセッティングセットアップ
フジゲンギターの「音」の根幹
サウンドや頑健さに大きく関わる木材の調達と木材乾燥にも拘りがあります。
ギターに使用される木材はアメリカ、カナダ、ヨーロッパ、アジア等世界中で採られますが、
各国の材木業者から直接輸入しており、入荷時にクオリティーに達しない木材は全て排除しております。
乾燥の工程もにおいてもすべて自社で行っており、
天然乾燥(含水率20-30%)→人工乾燥(含水率4-5%)→シーズニング(含水率6-7%)と24時間体制で稼働しています。
このようにギターの形となる前から厳重に管理する事で、
出荷時には既に鳴りがよく、長い年月を経てもネックの反りが出にくい高品質なギターに仕上がります。
伝統とモダンを融合させることで、プレイアビリティに優れたモデルばかりとなっていますので、
入門はもちろんお買い替えにもおすすめのブランドです。
常に豊富なラインナップをご用意しております、ぜひお気軽にお問い合わせ、ご来店ください。