トーカイの歴史

1947年、「東海楽器研究所」として設立。当社はピアノやハーモニカの研究開発をしておりましたが、 1968年からエレキギターの生産を開始し、1977年から「Tokai」ブランドが誕生しました。 その後1978年から販売されたレスポールタイプの「LS」シリーズはその本家にも迫る楽器としての高い品質と、 参考として実物のヴィンテージギターを採寸することで得た高精度なコピー技術によってプロ/アマ問わず熱い支持を集め、 国内外問わず現在までベストセラーとなっています。

「非」効率製造主義

製造についてトーカイは、【「非」効率製造主義】を掲げており、 ベテランの職人達がほぼ手作業で一本一本組み上げています。 特にギターの命とも言えるボディとネックの接合部は手作業による微調整を重ね、 非常に狂いの少ない組み込み精度を誇っており、その正確さは接着せずにはめ込んだだけで抜けなくなる程。

セットネックの接着にはニカワを採用。広く使用されるタイトボンドよりも柔らかく、 弦の振動をスムーズに伝えるので、角の立たない豊かな鳴りを楽しめます。 また、ニカワその物にも拘っており不純物の少ない高純度の天然ニカワを使っていますので、より弦振動の妨げとなりません。

ギターの楽器としてのクオリティを求め、トーカイでは以下の技術を開発し、特許を取得しております。

  • Sound Effect Body

    SEB構造

    木材の特製を活かした製法

  • これはモデル名にSEBと記載されているモデルに採用されています。 木材には木目目がありますが、繊維方向と横方向があり、繊維方向は音の伝達が横方向より4倍早いと言われています。

    この特性を利用し、縦方向の木目の板を、横方向の木目の板で前面と後面からサンドイッチするという製法を編み出しました。 この構造により表面で受けた振動が素早く背面に伝わり、それがまた反射して表に伝わりという事を繰り返します。

  • 聴覚上では「音の立ち上がりのスピードが飛躍的に上がる」、「クリア感、分離感が飛躍的に上がる」という恩恵を受けられます。 一度弾いて頂ければ、「飛躍的」と言っているのが大袈裟ではない事がおわかり頂けるでしょう。

  • Neck Shape

    ネックシェイプ

    艷やかで伸びやかなトーン

  • レギュラーラインナップのLSでは、ギブソンの59年製レスポールに近い太めのネックを採用しています。 握り込んだ時の安定感に優れ、安心感のあるフィンガリングを実現しました。 更にアタック感が強く減退の緩やかなサスティーンとなり、レスポールらしい艷やかで伸びやかなトーンに一役買います。

  • PAF-Vintage MK2S

    PAFを再現したピックアップ

    王道ギブソンサウンド

  • LS129やLS136F等、主流のモデルに搭載されている"PAF-Vintage MK2S"は、その名の通りPAFのレプリカです。 バランスに優れており、そのマイルドでスモーキーなトーンは確かに王道ギブソンサウンドを感じさせます。 国産ギターにありがちなレンジが狭くソリッドな印象はほぼ無く、泥臭いブルースや暴れるハードロックにも使いやすいでしょう。 グレードの高いプレミアムシリーズのPAF-Vintage MK2は、前述のPUの延長線上でさらに「枯れ」を足した印象で、 よりヴィンテージ感を求める方にはおすすめです。

  • LS-VB Bridge Brass Saddle

    ブラスサドル

    弦振動の伝達

  • プレミアムシリーズ以上ではサドルの駒にブラスを採用しています。 弦振動の伝達に優れており、トーンをダイレクトで曇りの無いものに押し上げてくれるでしょう。

  • ギターの価格高騰が著しい時代ですが、トーカイは企業努力により最低限の僅かな値上げにとどめており、コストパフォーマンスは国内外の全ギターブランドの中でも群を抜いて優れています。 手にして頂ければ、「本家に負けていない」と様々な場所で評されている理由がきっとおわかり頂けるでしょう。 エレキギターの製造開始当初からの伝統を守り、「古き良き時代」の方法で現代も製造をしているトーカイ。 当店では様々なモデルを常に在庫しております。在庫の無いモデルの注文も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。