中古サックスが店頭に並ぶまで

How a Used Saxophone is Carefully Prepared Before Reaching the Shop

リペアスタッフ紹介

管楽器の専門店として、次にご購入いただくユーザー様にも長く使っていただけるよう、責任を持って調整を行います!担当は増島です。

検品

検品

入荷した楽器の検品。
管体の凹みはもちろん、タンポ、コルク、フェルトなどくまなく確認し、交換が必要な箇所を全て書き出します。

分解

分解

パーツを外しながら更に細かくチェックし、一目では分からない不具合も確認。サックスは多くのパーツでできています。

掃除

掃除

タンポやコルク、フェルトなどの軟物類を取り除き、管体もバラバラにして次の工程へ...

洗浄

洗浄

超音波洗浄機を使用し、見えない箇所の汚れも浮き出します。

管内やキィも全て洗浄します。汚れはもちろん、臭いの除去も大切な仕事です。

タンポ交換

タンポ交換

バーナーで熱を与えながら接着剤を溶かし、タンポを外していきます。

新しいタンポを取り付けます。
茶色のものが接着剤(シェラック)です。熱で溶かしてタンポに塗っていきます。量が多くても少なくても弊害があります。

溶かした状態でタンポを押し入れ、平らにセッティング。
少し斜めになっただけでトーンホールを塞げないので、ここは重要です!

コルク接着

コルク接着

キィの足や連動部分にコルクを接着します。
数種類のコルクを使い分けて、1番演奏しやすい状態にリセットされました。

ネックコルク交換

ネックコルク交換

ネックに接着剤を塗り、なめしたコルクを圧着します。

楽器のモデル、年代によって長さや形状が違うのをご存じですか?
一般的なマウスピースに合うように調整し、チューニングをサポートします。

タンポ合わせ

タンポ合わせ

管体の中から光で確認して調整します。
キィカップの傾きや、シェラックを溶かして調整するといった方法を駆使してタンポを合わせていきます。

光が漏れなくなりました。
手間は掛かりますが、古いタンポは演奏しにくく、上達にも影響が出てしまいます。

組立・調整

組立・調整

キィを組み立てながら調整していきます。
コルク、タンポ、キィの全てが生きています。「伸び縮み」「たわみ」「温度・湿度変化」など、全てを想定した調整を行います。

吹奏検品

吹奏検品

実際に音を出してチェックします。
調整を行った増島以外のサックス吹きスタッフもこの瞬間が楽しみ!
演奏者から見た意見も採り入れ、ほぼ全ての楽器を再調整します。

店頭出し

店頭出し

出荷!商品画像を撮影して通販サイトやホームページにも掲載します。
ご購入いただいた方に、完璧な状態で10年、20年と長く吹いていただけるように祈っています。また、ご購入後の調整も承っています。

おわりに...

おわりに...

クロサワウインドの中古サックスは、多くの商品が全てのタンポを交換した状態で販売されています。
一生モノの相棒に出会えるよう、全力でサポートいたします!
ご来店をお待ちしております!