今、明かされる開発秘話 Lowden編-
開発担当者ごあいさつ
皆様こんにちは。黒澤楽器名古屋店ギター担当の岡村です。
先日、名古屋店店長の岡崎とアコースティック・クラシックギター担当の豊嶋と私の3人でアイルランド産のハイエンドブランド「Lowden」のオーダーミーティングを行いました。今回は、Lowden所有者達が交わす、マニアックなオーダーミーティングの様子を皆様にお伝えしたいと思います。
Lowdenとは
まずは簡単に「Lowden」というブランドについてお話しておきましょう。Lowdenは1974年アイルランド創業のアコースティックギターメーカーで、創業者兼マスタールシアーであるジョージ・ローデンをはじめとする、少数精鋭の職人によって丁寧に製作が行われます。
ブレーシングや木材の切り出し方など、木工に工夫を凝らし続け、美しく繊細なトーンと豊かな鳴りという、通常では併せ持つことが困難な要素を両立させる事に成功しています。
決して音量が大きなだけではなく、よく鳴るというよりもよく響くと形容した方が良いような、非常に洗練されたサウンドが特徴です。外観はシンプルなデザインながら高級感があり、過度な装飾は施さない、簡素な美が追求されています。
数々の有名アーティストが所有するなど、評価の高いLowdenですが、特にフィンガーピッカー(指弾きのギタリスト)からの支持は絶大で、愛用者の一人にはDADGADの魔術師Pierre Bensuanが挙げられます。
Originalシリーズ 名古屋店カスタム始動編
名古屋オリジナルオーダーは全てフィンガースタイル向きの「ナローネック」「カッタウェイ」を標準仕様にしたい!
豊嶋)店長からメインギターがLowdenの僕ら2人が思う「理想のLowdenのスペック」を具現化したオリジナルモデルをオーダーしてみよ!とお題が出ました。
岡村)使っているLowdenは十分に気に入ってますけど「ここがこうなってればもっといいのに」って思う時あるじゃないですか。
岡村)使っているLowdenは十分に気に入ってますけど「ここがこうなってればもっといいのに」って思う時あるじゃないですか。
僭越ながら日本中のLowdenファンを代表させてもらって普段から思ってた理想を具現化した最高のカスタムギターを作りましょう!
豊嶋)ワクワクしますね!楽器店スタッフ冥利につきます!しかも僕らのアイデアがある限りは何本オーダーしても構わないそうです。普段から思ってたことって?
岡村) うん、そもそもLowdenってネック太く感じたことありませんか?
結構接客している中でお客様からもそんな声結構聞くんですよね。
豊嶋)ワクワクしますね!楽器店スタッフ冥利につきます!しかも僕らのアイデアがある限りは何本オーダーしても構わないそうです。普段から思ってたことって?
岡村) うん、そもそもLowdenってネック太く感じたことありませんか?
結構接客している中でお客様からもそんな声結構聞くんですよね。
豊嶋)聞きますね。結構手の大きさを気にされて慎重になっている方多いですよね。
あ、自分が持っているLowdenはナローネックですよ。岡村さんがカスタムオーダーしたやつです 笑
岡村)そういえばそうでしたね。実際使ってみてどうですか?ナット幅43.5㎜ですよね?
豊嶋)これがまたとっても弾きやすいんですよ。左手親指での6弦の押弦もしっかりと出来ますし、ナローと言いながら他のメーカーと比べるとそんなに細いわけでもないのですごく自然に手に馴染みます。
あ、自分が持っているLowdenはナローネックですよ。岡村さんがカスタムオーダーしたやつです 笑
岡村)そういえばそうでしたね。実際使ってみてどうですか?ナット幅43.5㎜ですよね?
豊嶋)これがまたとっても弾きやすいんですよ。左手親指での6弦の押弦もしっかりと出来ますし、ナローと言いながら他のメーカーと比べるとそんなに細いわけでもないのですごく自然に手に馴染みます。
岡村)ナット幅以外での変化ってあります??
豊嶋)いえ、通常と同じで5ピースのネック仕様ですよ。
サドル側の弦の間隔も気持ち狭くなってます。
それこそフラットピックでもフィンガーピッキングでもなんでもござれみたいなネックになってます。
豊嶋)いえ、通常と同じで5ピースのネック仕様ですよ。
サドル側の弦の間隔も気持ち狭くなってます。
それこそフラットピックでもフィンガーピッキングでもなんでもござれみたいなネックになってます。
岡村)フラットピックでもフィンガーピッキングでもなんでもござれな豊嶋さんにピッタリですね。カスタムオプションのナローネックは流通量が少ないのでお客様から在庫が無いかお問い合わせ頂いても中々ご案内出来ないのに、ようやく入荷した1本を店員が買っちゃったという 笑
豊嶋)即買いでした!今回は反省の意味も込めてでもないですけど、ちゃんとお客様にお届けできるように名古屋店でオーダーするLowdenは全てナローネックを標準仕様にしちゃいましょうか。
岡村)いいですね、そうしましょう!あともう一つ名古屋オリジナルの標準仕様にしたいのがあって…
2人同時)「カッタウェイ付けましょう!」「カッタウェイ付けましょう!」
岡村)同時でしたね。カッタウェイは要りますよね。
豊嶋)はい、カッタウェイは要りますよ。フィンガーピッカーならカッタウェイは欲しいです。
岡村)バランスも良いですよね
豊嶋)バランスも弾きやすさも良いです。
岡村)2本目買っちゃいそう! 笑
豊嶋)店長もそれはそれで止めないけどね、みたいな目をしてます 笑
岡村)定番品になるわけですから代表的なモデルを数本作りたいですね。F25C F32Cはやるとして…
豊嶋)Sも欲しいですね。S32Cはどうですか?
岡村)いいと思います。ではまずはその3本をオーダーしましょう!
豊嶋)即買いでした!今回は反省の意味も込めてでもないですけど、ちゃんとお客様にお届けできるように名古屋店でオーダーするLowdenは全てナローネックを標準仕様にしちゃいましょうか。
岡村)いいですね、そうしましょう!あともう一つ名古屋オリジナルの標準仕様にしたいのがあって…
2人同時)「カッタウェイ付けましょう!」「カッタウェイ付けましょう!」
岡村)同時でしたね。カッタウェイは要りますよね。
豊嶋)はい、カッタウェイは要りますよ。フィンガーピッカーならカッタウェイは欲しいです。
岡村)バランスも良いですよね
豊嶋)バランスも弾きやすさも良いです。
岡村)2本目買っちゃいそう! 笑
豊嶋)店長もそれはそれで止めないけどね、みたいな目をしてます 笑
岡村)定番品になるわけですから代表的なモデルを数本作りたいですね。F25C F32Cはやるとして…
豊嶋)Sも欲しいですね。S32Cはどうですか?
岡村)いいと思います。ではまずはその3本をオーダーしましょう!
名古屋Originalシリーズ3本詳細
Custom.1 F25C Narrow Neck
Body | F |
---|---|
Top | Red Cedar |
Side&Back | East Indian Rosewood |
Scale | 650㎜ |
Nut幅 | 43.5㎜ ナローネック |
Option | カッタウェイ |
...入荷しました!商品詳細はこちら
Custom.2 F32C Narrow Neck
Body | F |
---|---|
Top | Sitka Spruce |
Side&Back | East Indian Rosewood |
Scale | 650㎜ |
Nut幅 | 43.5㎜ ナローネック |
Option | カッタウェイ |
Custom.3 S32C Narrow Neck
Body | S |
---|---|
Top | Sitka Spruce |
Side&Back | East Indian Rosewood |
Scale | 650㎜ |
Nut幅 | 43.5㎜ ナローネック |
Option | カッタウェイ |
...入荷しました!商品詳細はこちら
店長コメント
アコースティックギターの専門家である我々は、当然ながら自分も気に入ってしまう程に愛着の持てるギターをお客様におすすめしたい。音の評価の高いLowden Guitarならばなおさらだ。
今回、仕入内容を吟味するにあたり、私は名古屋店スタッフである岡村、豊嶋の2名の能力に目を付けた。彼らは楽器屋の店員であると同時に高度なギター弾きでもある。実に高度な技をいとも簡単に弾く。そう、ギターが上手いのである。
毎日数百本ものアコースティックギターに囲まれて過ごす彼らがギタリスト目線で「自分の愛器」として選んだのは図らずも名古屋店に在庫していたLowdenだった。
一番身近にいるフィンガーピッカー達からどんなアイデアが飛び出すのか、きっと弾き語りしかしない私のような人間では思いつかない、ハイグレードなギターを作りたがるのであろう!
期待を込めて、2人が思う理想のLowdenのスペックを具現化したオリジナルモデルを考えてみよ、とオファーした。そしてミーティングの最初に飛び出たアイデアが上記3本のカッタウェイ、ナローネック仕様のモデルだった。きっとフィンガーピッカーにとって理にかなった非常に良いギターになるだろう。
しかしだ。
それならば私でも思いく。違う!もっとだ!
お前たちにしか思いつけない理想のギターとは何だ!?
多くのフィガーピッカーの声を代弁するんだっ!
もっとお前たちの温めていたとんでもない発想を詰め込んでいいんだ!!
そう口に出しかけた次の瞬間、衝撃のアイデアがっ…!!
…2へ続く
今回、仕入内容を吟味するにあたり、私は名古屋店スタッフである岡村、豊嶋の2名の能力に目を付けた。彼らは楽器屋の店員であると同時に高度なギター弾きでもある。実に高度な技をいとも簡単に弾く。そう、ギターが上手いのである。
毎日数百本ものアコースティックギターに囲まれて過ごす彼らがギタリスト目線で「自分の愛器」として選んだのは図らずも名古屋店に在庫していたLowdenだった。
一番身近にいるフィンガーピッカー達からどんなアイデアが飛び出すのか、きっと弾き語りしかしない私のような人間では思いつかない、ハイグレードなギターを作りたがるのであろう!
期待を込めて、2人が思う理想のLowdenのスペックを具現化したオリジナルモデルを考えてみよ、とオファーした。そしてミーティングの最初に飛び出たアイデアが上記3本のカッタウェイ、ナローネック仕様のモデルだった。きっとフィンガーピッカーにとって理にかなった非常に良いギターになるだろう。
しかしだ。
それならば私でも思いく。違う!もっとだ!
お前たちにしか思いつけない理想のギターとは何だ!?
多くのフィガーピッカーの声を代弁するんだっ!
もっとお前たちの温めていたとんでもない発想を詰め込んでいいんだ!!
そう口に出しかけた次の瞬間、衝撃のアイデアがっ…!!
…2へ続く