では、一体どこでこの軽量化を実現したのでしょうか？ まず、小さな変更点として、キャビネットの素材を従来より3mm薄い15mmのバルティック・バーチ合板に変更しました。頑丈な構造はそのままに、わずかにスリム化されています。しかし、最も大きな要因はスピーカーの変更です。従来のV30スピーカーに代わり、新たにCelestion Creambackスピーカーを採用。このスピーカーはネオジム磁石を使用しており、従来のフェライト磁石と比べて圧倒的に磁力が強いため、より少ない材料で同様の優れた音響特性を実現しています。その結果、スピーカー1基あたり約3kgの軽量化に成功しました。

さらに、Creambackスピーカーは持ち運びが楽になっただけでなく、Rockerverb 50のトーンにもより適した特性を備えています。V30の持つ力強いハイミッドの押し出し感を維持しつつ、オーバードライブ時にはよりダークで豊かな響きを実現。リード・ラインはより筋肉質で丸みのあるサウンドに、リズム・プレイはこれまで以上に温かく太いトーンになります。

その結果、オリジナルのMkIIIと比較して約7kg（15ポンド）の軽量化を実現。まるでボウリングの球をコンボ・アンプの背面から取り除いたような感覚です。軽量化に加えて音質の向上も果たし、最高の真空管コンボ・アンプがさらに進化しました。

FEATHERWEIGHT CONSTRUCTION

最高品質の15mmバルティック・バーチ合板を使用し、Rockerverb 50 MkIII Neoコンボのキャビネットは従来モデルより18%の軽量化を実現しています。

HEAVYWEIGHT TONE

UK製Celestion Creambackスピーカーは1基わずか1.9kgですが、ネオジム磁石を採用することで、従来のセラミック・マグネット・スピーカーの約3倍の重量に匹敵するパワー、存在感、明瞭さを実現しました。

DUDE, IT’S THE ROCKERVERB 50

つまり、極めて多彩な2チャンネル設計に加え、きらびやかなクリーントーンからウルトラ・サチュレーションの効いたディストーションまで、想像しうるすべてのトーン・シェイピングが可能です。煌びやかで伸びのあるフットスイッチ対応スプリング・リバーブ、最大限のドライブ感を保ちつつ音量を抑えられる内蔵アッテネーター、切り替え可能な出力オプション、そしてペダル・ピュアリストのための極めて透明度の高いバッファード・エフェクト・ループを備え、しかも持ち運びが容易な重量に抑えられています。